CDCから入院患者の症例呈示が5月18日になされている。
タミフルなどの抗ウィルス薬投与は半数程度で治療の遅れが入院につながったのか?・・・結果的には抗ウィルス服薬例が少ないという感想
それと、迅速抗原キットの篩分け能力は16名/21名で、感度71%(信頼区間 52-91%)となる。国が勧めている迅速抗原キットによる症例篩分け、気が狂ってるとしか言いようがない
Hospitalized Patients with Novel Influenza A (H1N1) Virus Infection --- California, April--May, 2009
Early Release May 18, 2009 / 58(Early Release);1-5表1
表2
DRダレルカーター花崗岩の滝分
もっとも多い入院時診断は肺炎・脱水
19名(64%)がなんらかの基礎疾患をもち、最も多いのは喘息・COPDなどの慢性肺疾患、免疫抑制剤、うっ血性心不全・冠動脈心疾患などの慢性心疾患、糖尿病、肥満最も多い症状は、咳嗽、嘔吐、息切れ
下痢は少ない胸部レントゲン撮影25名のうち、15(60%)で肺炎示唆所見、10(30%)が多葉性浸潤で、5(20%)が両側陰影
病院でインフルエンザAの検査24名のうち、迅速抗原検査は16名陽性、5名陰性。3名は他方法(直接免疫抗体2名、培養1名)
血液、尿、喀痰(気管支内視鏡吸引、BAL液培養)などの二次細菌感染の微生物学的エビデンス無し
15名がoseltamivir治療、5名が48時間以内開始。
抗ウィルス薬非投薬15名は発症後48時間超えたため。
ジョンソン郡カンザス州の痛み医療施設
問診利用可能な22名のうち、6名(27%)が季節性インフルエンザワクチン接種済み
退院患者の、退院までの入院期間中央値4日(1-10日)間で、7名はまだ滞在中
6名はICU入室、4名が人工換気必要
5名が妊娠患者、2名が合併症、自然流産・早期破水、それぞれ妊娠13週、35週
肥満と重症かというのは意外で、ワシントンポストに特筆されている。
Survey Finds Link Between Obesity and Flu Severity Wednesday, May 20, 2009
CDCでも驚いており、"We were surprised by the frequency of obesity among the severe cases that we've been tracking"と記載
"思わぬメタボ・シンドローム"・・・・わらいごとではないが・・・
ロレアルにきび応答ピール
日本でも早く症例報告を出してほしいのだが・・・すくなくとも入院が必要であった事例程度は・・・
"日本産婦人科医会"から、妊婦・授乳婦の新型インフルエンザに対するタミフルとリレンザの使用について(2009.5.19)ってのが掲載されている(pdf):情報の遅れで、抗ウィルス薬使用がなされないことがないように・・・
厚労省からも・・・
・妊婦等の新型インフルエンザ感染(A/H1N1)への対応(医療関係者向け)Q&A (日本産科婦人科学会)
・妊婦等の新型インフルエンザ感染(A/H1N1)への対応(一般の方向け)Q&A (日本産科婦人科学会)
速報であるが、日本の事例も比較可能となった
↓
2009年5月19日現在の神戸市における 新型インフルエンザの臨床像(暫定報告)
入院例比較ではないので、もちろん、単純比較は不能だが・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿